「フリーゲームは同人ゲームじゃなくね?」
DiGRA Japanのイベント[4Gamer]とかをきっかけに、改めて各所で議論されてるこの言葉の定義。Erlkonig氏の記事[はてな]が参照含めまとまってるのでリンク。
・文化の源流の違い
・金を取るのが同人、無料なのがフリゲ
・同人ゲームはビジネスライクである
・同人ゲーム=華やか フリーゲーム=ストイック
散見した意見を束ねるとこんな感じ。
ニュアンス自体は理解できるんだけど、正直どれも自分にはしっくりこない。実際この分類に当てはまらない作品も多いように思う。
そもそもしっかりアマチュアゲームの定義を細分化をしようと考えたら、それを2種類でなんとかしようということ自体無理がある。源流や動機、思想の多様性こそがアマチュアなのであって。
原義通り「同人ゲーム=アマチュアゲーム」なのだとするなら、これらは対立する言葉じゃなくあくまで分類階層の違いであって、フリゲも同人ゲームの一種であるわけだし。
だから、言葉の意味を議論する意味はないと思うんだけど、じゃあ自称フリゲ制作者達の感じた違和感は何だったのかと言えば、色々とオブラートに表現してはいるけれど、とどのつまり「自分らは商売でやってるんじゃない、同人ゲームと一緒にしないでくれ」という思いなんだと自分は感じた。
結局のところ、「あくまで儲けを出すこと」を主目的に制作されたアマチュアゲームが一部に存在し、それが現代では「同人ゲーム」という括りに分類されている事実、に集約されるように思う。
自分達のやってることはそうじゃないってことを言葉で区別して欲しい、言ってしまえば特別視して欲しいという気持ちが、こういう論議を生むんだろう。
気持ちは分かるんだけど、「俺らはあくまで趣味で音楽やってるんだ、インディーズの奴らと一緒にすんな」みたいな主張は、やっぱりちょっとおかしいんじゃないかと思ったのでした。
ウチでフリー公開してる拙作「デスマノミキリ」は、カタテマ氏のゲームに強い影響を受けた、フリーゲームに源流を持つ、「同人ゲーム」ですよ。ということで。