murmur: 2009年2月アーカイブ

話題の1プレイ3コイン。[am-net]
国分寺店も対象となり、自分もついに先日この革命を体感することに。

うん、これはないね。

開発、オペレーター、ユーザー、誰も幸せになれないモデル。
だが社会の変化が求めた、言わば泣き犬役的な規格。
音楽業界でのCCCDのイメージだなぁ。[wikipedia]

TAITOという最大手がまず動き、注目を集めることで、料金に対する業界の意識啓蒙にはなりそう。これは値上げに限らず、フレキシブルな価格設定という意味で。
だから何も、「インベーダーから変わらぬ料金」を引き合いに出して情状酌量を請うてまで値上げアピールなんてしないで、あくまで「場合によっては安くなることもありますよ」的なニュアンスにすれば良かったのに。あぁでもそれじゃあ泣き犬役にはなりきれないのか?

まぁ単にフレキシブルにしたいんならSEGAのEdy的な電子マネー導入よね。ポイント付けたりして囲い込み効果も狙える。
しかし初期投資はともかく、手数料を初めとするランニングコストが結構厳しいかもしれない。
ならいっそゲーセン単位での独自トークンだけど、それってユーザーにするとすごい不便・・・
とは言え、今のメダルゲー界って普通に1店舗限定通貨が当然のようにまかり通ってるよね。
メダルって同じアーケードなようで根本的に異質であることを改めて思わされる。

あくまで硬貨120円にするんなら、お釣り出るようにしたいよね。自動販売機的なイメージ。
しかしそんなことするぐらいならあらゆる意味で電子マネー/トークン導入が勝るだろうな。

まぁ硬貨120円じゃあどこまでいっても過渡期の模索止まりよのう。


TAITOを支持はしませんが、大いに評価はします。
あぁやっぱりCCCDだこれ。

「フリーゲームは同人ゲームじゃなくね?」
DiGRA Japanのイベント[4Gamer]とかをきっかけに、改めて各所で議論されてるこの言葉の定義。Erlkonig氏の記事[はてな]が参照含めまとまってるのでリンク。

・文化の源流の違い
・金を取るのが同人、無料なのがフリゲ
・同人ゲームはビジネスライクである
・同人ゲーム=華やか フリーゲーム=ストイック

散見した意見を束ねるとこんな感じ。
ニュアンス自体は理解できるんだけど、正直どれも自分にはしっくりこない。実際この分類に当てはまらない作品も多いように思う。
そもそもしっかりアマチュアゲームの定義を細分化をしようと考えたら、それを2種類でなんとかしようということ自体無理がある。源流や動機、思想の多様性こそがアマチュアなのであって。
原義通り「同人ゲーム=アマチュアゲーム」なのだとするなら、これらは対立する言葉じゃなくあくまで分類階層の違いであって、フリゲも同人ゲームの一種であるわけだし。

だから、言葉の意味を議論する意味はないと思うんだけど、じゃあ自称フリゲ制作者達の感じた違和感は何だったのかと言えば、色々とオブラートに表現してはいるけれど、とどのつまり「自分らは商売でやってるんじゃない、同人ゲームと一緒にしないでくれ」という思いなんだと自分は感じた。
結局のところ、「あくまで儲けを出すこと」を主目的に制作されたアマチュアゲームが一部に存在し、それが現代では「同人ゲーム」という括りに分類されている事実、に集約されるように思う。
自分達のやってることはそうじゃないってことを言葉で区別して欲しい、言ってしまえば特別視して欲しいという気持ちが、こういう論議を生むんだろう。

気持ちは分かるんだけど、「俺らはあくまで趣味で音楽やってるんだ、インディーズの奴らと一緒にすんな」みたいな主張は、やっぱりちょっとおかしいんじゃないかと思ったのでした。


ウチでフリー公開してる拙作「デスマノミキリ」は、カタテマ氏のゲームに強い影響を受けた、フリーゲームに源流を持つ、「同人ゲーム」ですよ。ということで。