「遊び」と「コミュニケーション」

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怒濤の広告展開で話題のMGS4

各所で色々騒がれていますが、ちょっと深い分析をされてる方がいたのでTBしてみたり。


昨今は、何かと言えばまず「コミュ力」。就活をしていてもコミュニケーション能力について触れない会社は皆無なくらいの風潮です。

そんなご時世ですから、対人コミュニケーションのアンチテーゼである「一人遊び」は淘汰され、その筆頭なイメージだった「ゲーム」もまた、多人数向けな流れにシフトしているのも当然のことなのかもしれません。



では一人用はダメなのか?という提起に対する結論としては正にやまなしさんに同意で、

「一人用」か「多人数プレイ推奨」かのどちらが正しいという話ではなく、どちらもあるべきだろうと僕は思っています。両方あるからこそバランスが取れてきたのがゲーム業界だったのでしょうし。

そういった遊び方の懐の広さもまた、ゲームの大きな魅力であると自分も考えています。



さて、ちょっとここで少し視点を変えて。
写真はMGS4の新宿駅構内壁広告です。

「どこまで行った?」

ゲームをして育った方なら、一度は友人と交わしたことのある会話なんじゃないでしょうか。
これもまた、立派な「ゲームを介したコミュニケーション」ですよね。
ゲームというインタラクティブな遊びのトピックは、アニメやドラマの感想を交わし合うことの何倍も盛り上がるものです。

個性尊重、趣味の多様化、ネットワークの発達と情報化社会。各々が好きな娯楽を自由に追求するようになっていく中、どこか解離してしまった印象のある、「遊び」と「コミュニケーション」。
でもそれって本来は垣根なんてなくて、友人宅で集まって遊ぶ対戦ゲームも、親しい友人達と競うように進めたRPGも、どちらも最高のゲームの楽しみ方でした。名作と呼ばれる当時のRPGが、今も強く心に残っているのは、そんな「プレイ環境」も大きく後押ししていたように思います。



「一人遊び」もまた、大事な「対人コミュニケーション」の要素である。

それはきっと間違いないんだけど、それを具体的に提案してくことって難しいよなぁ、と。
自分の、ゲームに対する1つのテーマです。

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コメント(2)

 トラックバックどうもです。
 僕は「どこまで行った?」の広告を見ていなかったので、この記事で「携帯電話を無視するCM」と「どこまで行った?の広告」の2つが繋がっていることを知り、興味深く拝読させて頂きました。

 多分、最終的な広告の意味合いとしては「みんなで集まってワイワイやるだけがコミュニケーションじゃないよね」ということを言いたかったのかなーと思いました。あんまし突き詰めていくとこの広告、PSPの『モンハン』も否定しかねないんですけどね(笑)。


 そう言えば、最初の『ゼルダの伝説』なんかも「一人用のゲームだけど、友達同士で情報交換をしてクリアしていくゲームにしたかった」と宮本さんは仰っていましたね。遠藤さんの『ドルアーガの塔』とかもそうか。
 これが時代を経て『ポケモン』や『モンハン』に繋がるのかも知れませんが、情報交換をする楽しさってかつてはゲームの花形要素だったと思うのです。
 この広告はそれを取り戻そうという意図(それを望んでいるユーザーを取り戻そうとする意図)があるのかも……ただ、『ゼルダ』や『ドルアーガ』の時代と違って、今はネットで情報が氾濫していて娯楽がどんどん消費されていってしまう時代なので茨の道なんでしょうね。

『モンハン』って新しいフィーチャーは殆どないと思うんですが、「提案」の仕方がものすごく上手だと思いますね。これがここまで流行ると、感嘆と共に少しずるいと感じてしまう自分もいたりしますw

宮本さんと言えば、最近こんな記事を見つけたんですが、
http://www7.tok2.com/home/bgr/words2/starfox/starfox.html
前半もさることながら、終盤の発言。今でこそ当たり前なことなんですが、これが93年の発言だって言うから驚きです。

さぁ、茨の道の先には・・・・

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